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久郷ポンナレットさん 

先日、縁があって、心をつなぐ絃コンサートに行ってきました。


世界の難民について考える、信州国際貢献の会主催で、世界の難民問題に取り組んでいる
会が、世界平和を願い、また東日本大震災のチャリティーイベントでした。


バイオリンの川井郁子さんの演奏もすばらしかったです。
ゲストで講演をされた カンボジア人、久郷ポンナレットさんの お話や人柄も
とても感銘をうけました。


久郷ポンナレット
さんのHPはこちらです→http://www.scn-net.ne.jp/~ponnaret/

ポンナレットさんは、
カンボジア・プノンペンに1964年生まれました。
幸せに10才まで、ご家族と暮らされました。
その後1975年、ポルポトによる暴政が開始。
ご両親、ご兄弟4人は、いつのまにか連行され、なくなりました。
連行されたところをみていないので、
その死をうけいれるのにずいぶん時間が掛かったようです。

その後ポルポト政権は崩壊したけれど、
混乱の中、ポンナレットさんは、タイの難民キャンプに脱出し、1980年、
ちょうどポルポト政権の前に日本に留学していたお姉さんを頼って
日本に来日しました。
なんと16才で、小学校4年生に編入され、その後苦学して
小学校、中学校を卒業。
1988年日本人男性とご結婚さええ、日本人国籍を取得されました。
2004年、高校通信制を卒業され、ポルポト時代の経験を本に書いた著書も
出版されました。
現在は、もう大学生になる娘さんもいらっしゃり、平塚市に
在住。平和・命・難民 などをテーマに各地で講演活動をされています。


ものすごい経歴の持ち主ですよね。そしてものすごく
辛い思いをして、苦労されて、でも、勉学をつまれ、
今は日本語もペラペラです。

さらにはカンボジアの舞踊まででき、カンボジアの文化を
日本にも伝えてらっしゃり、なんというパワーの持ち主かと思います

ポルポトのことを語り、悪口をいうカンボジア人は多くありません。
ベトナムのことは嫌っていうことはあるけど、同じ国の人を
3分の1の虐殺したポルポトのこと、それは
ほかの国の人には分かり得ない、ものすごく複雑な感情が
絡んでいるのですね、きっと。憎いという言葉ではないと思うんです。

なので話題にも簡単にはのぼりません。むやみに口にしないのは
こーさんも、同じです・・・

これはあまり立ち入って聞いてはいけないのかと
思う雰囲気を漂わせるほど、カンボジア人は傷ついて心を
えぐられたと思うんです


ポンナレットさんは、そんな思いを乗り越えて、閉ざしていた口を開き、
本で、講演で語ってきたのですね

本を執筆するとき、眠れず思い出してしまった夜中に起きて、
暗い中、辛い思いを、体験を必死にノートに書き綴ったそうです

でも講演自体はほとんどがユーモアたっぷりで冗談ばかりで、
とても楽しいものでした

そこに立つのは、苦労を語るカンボジア人でなく、
対等にしてほしい、と語り、日本で自分の足でたち、
自分のやることをみつけて、そして何より娘さんを
愛して、家族を大切にするお母さんの姿でした。


ポンナレットさんが、娘さんを育てるにあたって考え考え、言った言葉。
「親といた経験が短かった私です。こんな私が子供を育てるなんて・・・でも、
10才まで、私は確実に親に愛されました」
と。今は自信をもって娘さんを見つめていらっしゃいました。


もっともっとポンナレットさんを知りたくなりました。

この本も購入!

book.jpg




もっともっとカンボジアを知りたくなった私でした。



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コメント

僕と大して年齢が変わらないのに
凄まじい経験をされているんですね
自分の人生を恥ずかしいやら
情けないと反省してしまいます
大したしんどさでもないのに
文句ばっかり言ってる自分に…

白馬のおっさん #HX8EHCgA | URL | 2011/09/14 05:55 * edit *

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